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泡盛とはどんなお酒?泡盛の歴史から基本情報を泡盛マイスターが解説します

今回は沖縄のお酒泡盛(あわもり)について、歴史から基本情報について紹介します。

移住したてのたろう君
移住したてのたろう君

沖縄では当たり前の泡盛だけど、実は泡盛についてあまり詳しく知らないなぁ。泡盛の基本が知りたい。

沖縄のお酒「泡盛」を知っていますか?

名前くらいは聞いたことあるでしょうか?

沖縄好きな方なら飲んだこともあるかもしれませんね。

泡盛は沖縄を代表するお酒ですが、どんなお酒か説明するとなると意外と知らないことが多いのではないでしょうか?

また、沖縄の歴史とも深い関係があることも、一般的にはあまり知られていません。

今回は泡盛の歴史や泡盛の基本についてお届けします。

ももと
ももと

この記事は泡盛マイスターのももとが書いています!

沖縄の歴史これだけは知っておきたい出来事5選 沖縄の歴史を簡単に説明します!これだけは知っておきたい主な出来事5選
この記事で分かること

■泡盛の特徴

■泡盛の歴史

■泡盛の基本情報

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泡盛とは?泡盛の特徴

泡盛とは皆さんご存知の通り泡盛は沖縄のお酒です。

では、泡盛がどのようなお酒なのかを簡単に説明していきます。

泡盛の特徴は以下のとおりです。

泡盛の特徴

■原料は主にタイ米(国産米もあり)

■黒麹菌を使用している

■仕込みは全麹仕込み

■蒸留方法は単式蒸留

泡盛はタイ米を原料とした(銘柄によっては国産米もあり)蒸留酒です。

ザックリ言うと「米焼酎」をイメージしていただくと分かりやすいでしょうか?

ここで、念のため確認ですが、蒸留酒って分かりますか?

お酒を飲んでる人なら分かると思いますが、飲まない人にはピンとこないかもしれませんね?

大まかに説明すると、蒸留酒は、アルコール発酵したもろみ(よく職人が棒でかき混ぜてるドロドロしたあれです)を加熱して、アルコール分だけ抽出したものです。

ちなみに、日本酒やワインなどの醸造酒は、そのもろみ加熱せずしぼってお酒を抽出しています

だから、蒸留酒はアルコール度数が高くて、醸造酒は低めなんですね。

「じょうりゅう」と「じょうぞう」、なんか名前が似てるけどお酒を抽出する工程が大きく違います

泡盛と米焼酎の違い

泡盛と米焼酎はどちらもお米を原料にした蒸留酒ですが何が違うのでしょうか。

移住したてのたろう君
移住したてのたろう君

お米が原料って米焼酎と一緒じゃないの?

これ、よく聞かれる質問です。

いわゆる九州の米焼酎と泡盛、とてもよく似ていますが、ひとつこれと言った違いを述べるなら、

泡盛は、『黒麹菌』で全麹一次仕込みのみということです。

移住したてのたろう君
移住したてのたろう君

それどういうこと?全然分からないよー

ももと
ももと

ちょっと難しいけど、ひとつひとつ説明するね。

泡盛と米焼酎は麹菌が違う

まず泡盛と米焼酎は麹菌が違います。

泡盛には必ず「黒麹菌」が使われています

これは泡盛の定義にもなっているので、どの泡盛にも黒麹菌が使用されています。

ちなみに、米焼酎は白麹菌を使用しているところが多いですが、最近は、黄麹菌や黒麹菌を使っている酒造もあるそうです。

移住したてのたろう君
移住したてのたろう君

あれ?黒麹菌を使った米焼酎なら泡盛と同じじゃないの?

ももと
ももと

次の仕込みが米焼酎と違うよ

泡盛と米焼酎は仕込み方が違う

泡盛と米焼酎は仕込み方が違います。

泡盛は「全麹仕込み」で、米焼酎は2回に分けて仕込みます。

分かりやすいように米焼酎の方から説明しますね。

米焼酎の仕込みは2段階

①一次仕込みで米麹を原料にもろみを作り発酵させる(←泡盛はこれだけ)

②二次仕込みは一次仕込みでできたもろみの中に炊いた米を追加する

③更に発酵させる

このように、米焼酎は仕込みが2段階に分かれています。

一方、泡盛は、米焼酎で言うところの一次仕込みだけになります

黒麹菌の米麹を原料にもろみを作り、途中米を追加することなく、米麹全てをアルコール発酵させる全麹仕込みにまります。

これには、沖縄の気候が大きく影響していて、もろみの腐敗を防ぐためにこの方法が取られています

泡盛と米焼酎、同じ黒麹菌を使っていたとしても仕込み方法が違うのですね。

泡盛の歴史

次は泡盛の歴史について解説します。

泡盛は14世紀頃には琉球に伝えられたと言われていますが、実は詳しいことは分かっていないのです。

沖縄に伝わったとされるルートも2通りの説があります。

■北ルート:朝鮮→日本→琉球

■南ルート:中国→東南アジア→琉球

琉球に伝わった泡盛ですが、琉球王国時代は王府によって厳しく管理され、首里にある決められた地域での製造しか認められていませんでした。

なぜなら、当時の泡盛は、江戸への献上品だったのです。

今の沖縄では、安いからみんな泡盛を飲んでいますが、昔は庶民は飲めないお酒でした。

泡盛の名前の由来|なんで泡盛って言うの?

泡盛の熟成|古酒(クース)

泡盛の甕

泡盛は熟成するお酒で、3年以上寝かせたもの古酒(クース)と言います

お土産屋さんで甕に入った泡盛を見たことありませんか?あれ、クースですよ(新酒の場合もあり)

移住したてのたろう君
移住したてのたろう君

泡盛って甕でしか熟成しないの?

ももと
ももと

そんなことないよ。ビンでも熟成するよ。

熟成の進み具合は変わりますが、ビンでも製造タンクでもちゃんと熟成してクースになりますよ

家で泡盛を保管する時に気をつけること

■透明より黒いビンの方がベスト

■光の当たらない温度が一定の場所に置く

■高温多湿を避ける

お酒の一番の天敵はです。光を浴びると劣化してしまいます。

家でもクースになるので、3年以上待てる人はクースを作ってみてくださいね(^^

泡盛泡盛は酒税が安い

戦後の沖縄は現在でもたくさんの問題が山積みのため、特別措置で優遇されていることがいくつもあります。

そのひとつが酒税

沖縄に観光などで来られたことのある方は、泡盛ってアルコール度数のわりに安いなと感じたことはないですか?

お酒は基本、アルコール度数に比例して値段も高くなります。

泡盛の一般的な度数は30度。内地の焼酎より高めなのに安いのはなぜ?

それには、酒税が関係しているのです。

実は現在、沖縄県内で販売されている泡盛は、酒税が35%も軽減されているのです。

だから泡盛が安いから、みんな飲んでいるんですね。

この軽減税率も段階的に縮小し、2032年には廃止される予定です

ももと
ももと

酒税の軽減がなくなったら多くの泡盛酒造が潰れるんじゃないかと心配。。

泡盛についてのまとめ

今回は泡盛について基本的なことだけを紹介しましたが、少しは泡盛について知っていただけましたか?

現在沖縄県内には47もの酒造があります(酒造組合含む)

酒造が違えば味が違うのはもちろんですが、同じ酒造でも銘柄が違うだけでも味が異なるのです。

そう考えると泡盛ってたくさんの種類があると思いませんか?

泡盛は同じように見えるけど、実は奥が深いお酒なのです。

ぜひ自分のあった泡盛を見つけてくださいね。

飲みやすい泡盛の選び方|泡盛マイスターおすすめの選び方5選

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