南国沖縄に憧れて移住や旅行を考えている方も多いのではないでしょうか。しかし、沖縄には本州とは比べ物にならないほど巨大な虫がたくさん生息しています。「G」や「ムカデ」など、家の中で遭遇するたびに悲鳴をあげている人もいるかもしれません。

沖縄の虫は本当にでかいの?
その答えは、残念ながら「イエス」です。この記事では、沖縄で家に出やすい虫の種類や、筆者が実際にやっていた具体的な虫対策方法を徹底的に解説します。
これさえ読めば、沖縄での虫との遭遇に怯えることなく、快適な生活を送ることができますよ!
- 沖縄の虫がでかい理由
- 沖縄で家に出る虫の種類
- 沖縄での虫対策
この記事は単身沖縄移住し、沖縄生活13年間のももとが書いています。
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目次
沖縄の虫がでかい理由

沖縄に巨大な虫が多いのには、主に3つの理由があります。これらの要因が複合的に作用し、沖縄の虫を大きく、そして多くしているのです。
- 温暖で湿度の高い気候
- 豊かな自然
- 外来種の影響
温暖で湿度の高い気候
沖縄は年間平均気温が約23度、年平均相対湿度が約77%という亜熱帯気候に属しています。
この高温多湿な環境は、虫にとって非常に活動しやすく、繁殖に最適な条件が一年中続きます。そのため、虫は大きく成長し、個体数も増えるのです。
沖縄で家の中にたくさんの虫がいるのはこのためです。一説には、日本に生息する蝶の半数以上が沖縄にいるとも言われています。
豊かな自然
沖縄に生息する虫が巨大化する原因の一つに、豊かな自然環境が挙げられます。
本土にはないジャングルやマングローブ林が広がり、そこに多様な生態系が形成されています。これらの手つかずの自然は、虫にとって格好の生息地となるため、より大きく、数も多くなります。
また、これらの場所は人目に触れにくく、虫がのびのびと生きていけることも影響しているでしょう。
外来種の影響
貿易や物流によって海外から侵入した外来種が、天敵のいない沖縄で繁殖し、在来種を駆逐してしまうこともあります。特に、東南アジアの気候に近い沖縄では、外来種が定着しやすいのです。
沖縄の虫はでかい?家に出る種類と対策

ここからは、沖縄の家でよく見かける虫(生き物)とその対策について解説します。ヤモリは昆虫ではありませんが、家によく出るためリストに加えました。
虫たちも必死に生きているのは分かりますが、できれば家の中には出てきてほしくないものです。特に、温暖な沖縄の虫はサイズも大きく、でかいGが出た日には、退治するまで眠れませんよね。
家の中で快適に過ごせるよう、これからそれぞれの虫対策を詳しく説明していきます。
- ゴキブリ
- ヤモリ
- コバエ
- アリ
- シロアリ(羽アリ)
- 蚊
- トビムシ
- 紙魚(シミ)
- ムカデ(1回のみ)
ゴキブリ

沖縄の家で見かける代表的な虫といえば、やはりゴキブリですね。沖縄に住んでいる人なら、まず最初に思い浮かべるのではないでしょうか。
そしてよく言われるのが、「沖縄のゴキブリはでかい」ということ。確かに、その通りです。
沖縄のゴキブリが大きいと言われるのは、本土とは種類が違うワモンゴキブリが多いためです。ワモンゴキブリは他のゴキブリよりも体が大きいため、沖縄のゴキブリが大きいと言われる理由になっています。
ゴキブリとの遭遇頻度
私の経験では、家の中でゴキブリを見かけるのは年に一度くらいでした。意外と少ないと感じませんか?家の築年数などにもよりますが、もっと頻繁に出るものだと思っていました。単に見ていないだけで、家の中に潜んでいた可能性はありますが、それよりも屋外で見かけることの方が圧倒的に多かったです。
沖縄は外でも暖かいため、ゴキブリも家の外で十分に生きていけるのです。さらに、我が家では在宅中にクーラーをつけっぱなしにしていたので、ゴキブリも寒い家の中より、高温多湿な外を好んでいたのかもしれません。
遭遇してしまった時の対処法
もし運悪く出くわしてしまった時の対処法は、「殺虫剤+丸めた新聞紙で叩く」でした。
殺虫剤は一度スプレーしただけでは、なかなか効きません。スプレーに驚いて、家具の裏などに隠れてしまうこともあります。そのため、私はスプレーして動きが弱まったところを、丸めた新聞紙で叩いていました。躊躇せずに思い切り叩かないと、逃げられてしまいます。
普段の対策
普段はゴキブリ対策として「ゴキブリホイホイ」のようなものを置いていましたが、ゴキブリよりもヤモリの赤ちゃんがかかっていることの方が多かったので、あまり効果があったとは言えませんね。
ヤモリ(やーるー)

沖縄の家でよく見かける生き物として、ヤモリも挙げられます。沖縄では「やーるー」と呼ばれ、「家の守り神」として親しまれていますね。
ヤモリは家の中でも見かけますが、夜に窓の外に張り付いているのをよく見かけました。家の中で見かけるのは赤ちゃんヤモリが多かったので、私は見かけてもそのままにしていました。
ヤモリは虫を食べてくれますし、家の守り神と言われる生き物を退治する気にはなれませんでした。私自身、虫は苦手ですが、ヤモリは大丈夫だったので、見かけても気にしませんでした。
しかし、ヤモリが苦手な方もいるでしょう。そんな方は、ゴキブリホイホイを仕掛けてみてください。実は、ゴキブリホイホイにはヤモリがよくかかります。我が家のゴキブリホイホイにも、いつも赤ちゃんヤモリがかかっていました。
コバエ
沖縄では、少し油断するとすぐにコバエがゴミに発生します。移住したばかりの頃、ゴミ袋がいっぱいになり、次のゴミの日までベランダに置いていたことがありました。すると、袋をしっかり縛っていても、わずかな隙間からコバエが侵入し、袋の中が大量のコバエだらけになってしまいました。
もちろんそのまま捨てましたが、二度とこんな気持ち悪い思いはしたくないと思い、それ以来、生ごみを冷凍することにしました。
食べ物で汚れたトレーは洗い、生ごみは冷凍することで、コバエの発生はなくなりました。生ごみを冷凍庫に入れることに抵抗がある方もいるかもしれませんが、ゴミが出たばかりの生ごみは、まだ臭いもなく腐敗もしていない、単なる食べ物の残りカスです。この方法を実践することで、大量のコバエを見る気持ち悪さから解放されました。この対策は今でも続けています。
唯一の難点は、冷凍庫が生ごみでいっぱいになってしまうことですね。沖縄ではお米や調味料など冷蔵庫にしまう物が多いので、冷蔵庫は大きめがいいですよ。
アリ

沖縄の家でよく見かける虫といえば、アリもその一つです。私の感覚では、ゴキブリよりもアリの方が家の中で頻繁に遭遇しました。特に梅雨のジメジメした季節になると、家の中にアリが入ってくることが多かったです。
家の中に入ってくるのは、小さくて茶色いアリです。そして、このアリは噛むことがあります。ある時、腕にチクッとした痛みを感じて見てみると、腕にアリがついていました。家の中だけでなく、バス停でバスを待っている時に足を噛まれたこともあります。
家の中でアリを見かけたら、アリが歩いていた場所をアルコールや洗剤で拭くことをおすすめします。アリは匂いで仲間と列を作ったり、他のアリを呼び寄せたりするため、匂いを消すことが効果的です。
アリを見つけた時は、玄関の外など、アリが侵入してきそうな場所にいくつかアリの巣コロリを仕掛けてみましょう。私の経験上、この方法は非常によく効き、すぐにアリがいなくなりました。
シロアリ・羽アリ
一軒家に住んでいる場合、シロアリには特に注意が必要です。シロアリの被害に遭うと大変なことになるため、築年数が経過している家は、一度専門業者に点検してもらうことをお勧めします。
私自身、沖縄では一軒家ではなかったので、シロアリについてそれほど心配することはありませんでした。ただ、シロアリや羽アリが街灯に大量に集まるような日には、網戸をすり抜けて部屋の中に入ってくることがありました。気づくと、照明の周りが虫だらけになっていて驚くことも。
そんな時は、殺虫剤を使えばすぐに駆除できました。小さい虫には殺虫剤がよく効きます。
シロアリや羽アリが大量に発生する日は、網戸に頼らず、窓を閉めてクーラーをつけるのが一番の対策です。快適な室温を保ちながら、虫の侵入も防げます。
\沖縄で殺虫剤といえばこれですよね/
蚊

沖縄の家の中では、蚊を見かけることは意外と少なかったです。マンションか一軒家かでも違いはあると思いますが、暑い季節は基本的にクーラーをつけて窓を閉め切っていたため、家の中に蚊が侵入しにくかったのだと思います。
その代わり、外にはたくさんの蚊がいるので、刺されるのは屋外がほとんどでした。夏に外出する際は、日焼け止めと虫よけが一緒になったスプレーを腕や脚に使っていました。一度で両方を塗れるので、手間が省けて便利でした。
トビムシ
トビムシってご存じですか?トビムシは、本の間にいるような非常に小さな、少し細長い虫で、時々ピョンと跳ねるのが特徴です。
トビムシの大量発生
トビムシは、石垣島に住んでいた時に大量発生しました。
ある日、トイレのタイルの壁にこの虫がたくさんついているのを発見しました。何の虫か分からず調べてみたところ、トビムシということが分かりました。この虫は、湿った植木鉢の下などによく生息しているそうです。
トビムシが発生した原因
私が石垣島でこの虫を見かけたのは、北側にあるトイレのタイルの壁で、冬のクーラーを使わない季節でした。トイレは湿気が溜まりやすいため、冷房を切って湿度が上がったことが発生の原因だったのかもしれません。
ちなみに、沖縄では、カビも冬の冷房がない季節によく発生していました。
トビムシの対処法
トビムシは人間に害はありませんが、ダニなどの餌になります。何よりも虫が大量発生しているのは気持ちが悪いので、見つけたら対処しましょう。
私の調べた限りでは、「トビムシホイホイ」のような専用の駆除グッズはないようです。そのため、トビムシを見つけたら、ティッシュなどで拭き取るのが効果的です。また、スプレータイプの殺虫剤も効果があるそうです。
最も重要なのは、湿気を溜めないことです。こまめに換気を行い、湿気の原因となる場所を乾燥させることが、トビムシの発生を防ぐために最も効果的な対策と言えるでしょう。やはり、多くの虫にとって湿気は発生の原因になります。
紙魚(シミ)

紙魚(シミ)という虫を、あまり耳にしたことがない方も多いかもしれません。私は石垣島で初めて知りました。体長は1〜2cmほどで、フナムシとハサミムシを合わせたような見た目をしています。
名前の通り、紙を食べるのが特徴です。湿度が高い場所、特にダンボール箱の中や紙をたくさん置いている場所に発生しやすいです。
驚くことに、沖縄の泡盛のラベルまで食べてしまうことがあります。古酒にしようと泡盛を大事に押入れなどにしまっておくと、紙魚の被害に遭う可能性があるので、たまに出して風通しを良くすることが大切です。
もし紙魚を見つけた場合、動きが素早いため、手で捕まえるよりも殺虫剤を使うのが効果的です。
ムカデ
私の体験談ですが、沖縄の家で一度だけムカデに遭遇しました。ある日、夜中に夫が足に激しい痛みを感じて騒ぎ出したため、何かに噛まれたと確信しました。
翌朝、窓のサッシに巨大なムカデを発見し、夫を噛んだ犯人がムカデだとわかりました。沖縄のムカデは本州のものよりも大きく、噛まれると激痛が走ります。
ムカデ対策で大切なのは、湿気をためないことです。当時、窓の外のベランダに植木鉢を置いており、そこにムカデが隠れていたのだと思います。植木鉢や古新聞、落ち葉など、ムカデが身を隠せる場所を家の周りからなくすことが有効な対策になります。
また、たくさん出るような場合は、ムカデ忌避剤などもあるので使用してみるのもいいかと思います。
沖縄の虫はでかい?種類と対策まとめ
今回は、沖縄で遭遇しやすい巨大な虫たちと、その対策について解説しました。温暖な気候や豊かな自然が、虫たちにとって格好の生息環境となっていることがお分かりいただけたと思います。
しかし、適切な対策を講じれば、家の中で虫に悩まされることなく快適に過ごせます。侵入経路を塞ぎ、湿気をためないようにするなど、できることから実践してみてください。この記事が、あなたの沖縄での生活や旅行の不安を少しでも和らげる助けになれば嬉しいです。


