「今年の沖縄の十五夜(ジューグヤ)はいつ?」 「本土のお月見と何が違うの?」 「沖縄の十五夜のお供え物『フチャギ』ってなに?」
沖縄の伝統的な行事である「十五夜(ジューグヤ)」について、このような疑問を持っていませんか?
沖縄では、本土のような「お花見」の習慣はあまり見かけませんが、旧暦の行事である「十五夜」は今でも非常に大切にされています。月をただ眺めるだけでなく、家族の健康や子孫繁栄を祈る特別な日です。
結論から言うと、今年の十五夜は、2026年9月25日(金)です。
この記事では、2026年の沖縄の十五夜の日程をはじめ、本土とは一味違う沖縄ならではの十五夜の過ごし方、定番のお供え物「フチャギ」の意味と簡単な作り方、各地の伝統行事まで分かりやすく解説します!
- 今年の十五夜がいつ行われるのか
- 沖縄の十五夜の行事について
- お供え物のフチャギの作り方
- 沖縄の地域で行う十五夜行事について
この記事は沖縄移住生活13年、沖縄への旅行回数30回以上のももとが書いています。
2026年の沖縄の十五夜(ジューグヤ)はいつ?
今年の沖縄の十五夜(ジューグヤ)は、冒頭でも書きましたが、
新暦の2026年9月25日(金)になります。
沖縄の行事といえば旧暦で行われるのが常ですが、十五夜も旧暦で行われます。
十五夜は旧暦の8月15日に行われ、今年は新暦の10月6日にあたります。
ちなみに正確には、十五夜とは満ち欠けによる月の呼び名で毎月15日目の月のことを言い、旧暦8月15日に見える月を「中秋の名月」と言います。
沖縄の十五夜(ジューグヤ)は何をするの?

本土でお月見といえば「お団子」や「ススキ」ですが、沖縄の十五夜は少し様子が異なります。
沖縄の十五夜は、ただ空を見上げて月を楽しむだけでなく、家庭や地域で神様や先祖に感謝を捧げる日です。
- 家庭での過ごし方:家を守る「ヒヌカン(火の神)」と「仏壇」に、後述する特製のお餅「フチャギ」をお供えし、家族の無病息災や家内安全、子孫繁栄をお祈りします。
- 地域・集落での過ごし方:豊作や豊漁を神に感謝するため、地域によっては大綱引きや伝統的な獅子舞などが盛大に行われます。
\ヒヌカンについての説明はこちら/
沖縄の十五夜(ジューグヤ)のお供え物「フチャギ」の意味と作り方

全国でお月見と言えば団子になりますが、沖縄ではフチャギという餅の周りに小豆をまぶしたものを食べます。
初めて見る人は、この見た目にびっくりする人もいるのではないでしょうか。
内地だとあんこはお餅の中に入ってるイメージだよね
フチャギの意味
フチャギの餅は「神」や「母」、小豆は「子」を表し子孫繁栄の意味があります。家族の健康や幸せを願いフチャギをヒヌカンと仏壇にお供えします。
フチャギは十五夜の日になると、沖縄県内のスーパーや市場の特設コーナーに山のように並びます。市販のものは少し甘めの味付けがされていることが多いですが、沖縄のローカルな食文化を肌で感じられる絶好のチャンスです。この時期に観光で沖縄を訪れている方は、ぜひ地元のスーパーに足を運んで探してみてくださいね!
フチャギの作り方
フチャギの作り方を紹介します。材料はシンプルです。
【材料(15個分)】
■もち粉・・・300g
■水・・・250ml
■小豆・・・1カップ
※甘くする場合は砂糖をもち粉と小豆にそれぞれ60gずつ入れてください
【作り方】
1.小豆を洗い一晩水に浸けておきます。
2.小豆を火にかけ煮立ったらゆで汁をこぼし、新たに小豆が隠れるくらいの水を加え40~50分小豆が崩れないように煮ます。
3.もち粉に分量の水を少しずつ入れ練り、耳たぶくらいの固さにする。
4.練ったもち粉を15等分し、平たい楕円形にします。
5.沸騰している蒸し器に布巾を敷いてもちを並べ、強火で15分間蒸します。
6.蒸しあがったもちが熱いうちに小豆をまぶして完成です。
小豆は市販のゆで小豆で代用もできるよ
沖縄の十五夜(ジューグヤ)地域・集落の行事
沖縄の十五夜について先に紹介したものは主に家庭での行事になりますが、各地域や集落でも様々な十五夜の行事があります。
- 綱引き
- 獅子舞
- 八月踊り
- 首里城の中秋の宴
綱引き

沖縄の綱引きは一般的に雄綱と雌綱の先に作られた輪をカナチ棒で結合させ、東西に分かれて引き合うのが特徴です。綱を引くことで豊作や豊漁を引き寄せるという意味があるとも言われています。
沖縄で有名な綱引きには「那覇大綱挽」や「糸満大綱引」がありますよね。
那覇大綱引きはイベント色が強いため、十五夜の日ではなく毎年10月スポーツの日に行われています。
一方、糸満大綱引きは曜日などに関係なく、毎年旧暦8月15日に行われます。
与那原の大綱引きも有名ですが、こちらは十五夜の時期とは違い、旧暦6月26日の「アミシの御願(うがん)」での綱引きになります。アミシの御願は農耕儀礼で、雨乞い祈願や虫除けの意味が込められます。
獅子舞

沖縄の十五夜の行事として、獅子舞を行う地域もあります。獅子舞も豊作と厄除けの願いが込められています。
中でも有名なのが、首里汀良町の獅子舞です。
汀良町の獅子舞は約600年の歴史があり、沖縄県内の獅子舞の中で最も古いと言われ、那覇市の無形民俗文化財にも指定されています。
私も一度観に行ったことがありますが、獅子舞ショーのような派手さはありませんが、地域の人たちによって長年受け継がれている歴史を感じました。
汀良町の獅子舞は、毎年十五夜近くの週末に合わせて開催されています。
八月踊り(はちがつおどり)
八月踊りは、十五夜の日も含めた旧暦の8月に五穀豊穣を祈り神様に感謝を捧げる踊りです。
各地域によって特色が違いますが、民俗踊りの他に首里から伝わった組踊などもあり、集落の人々が三線の音色に合わせ唄い踊ります。
沖縄本島名護市屋部や多良間島、奄美群島などで盛んに行われています。
八月踊りの期間中だけ石垣⇔多良間に船が運行されるよ
首里城の中秋の宴

首里城での「中秋の宴」は沖縄の伝統行事とは異なりますが、毎年十五夜の時期に合わせて行われているイベントです。
開催時期は、十五夜近くの週末に合わせて行われます。
中秋の宴では、首里城正殿をバックに人間国宝の方々の組踊が見れるのです。
夜に開催されるため、暗闇の中に神々しく照らされた首里城と、艶やかな紅型の衣装をまとった組踊、そして空には満月。とても幻想的で時間の流れさえ違って感じる素敵な体験ができます。
しかし、現在首里城正殿は先の火災で焼失してしまったので、現在中秋の宴の開催は未定になっています。
一日も早い首里城の再建と、また首里城をバックに組踊が見れる日を強く願います。
まとめ:2026年の十五夜は「フチャギ」を食べて沖縄の文化を感じよう
以上が沖縄の十五夜行事になります。
これほどまでに各家庭や地域に十五夜の行事が浸透してるのって他ではあまり聞きませんよね。
いつも思うのですが、沖縄の人たちの生活には神への感謝が自然と溶け込んでいるような気がします。
お月見にはフチャギを食べて、大切な人に感謝を伝えるのもいいかもしれませんね。
また、沖縄にいる方は今年はイベントを行う地域も多いので、ぜひ各集落の十五夜行事を見に行ってみてはいかがでしょうか?

