あなたは沖縄の夏の風物詩、エイサーと言う踊りを見たことがありますか?
エイサーとは、一言で言うと「沖縄の盆踊り」なのですが、内地の盆踊りとは見た目がだいぶ違います。
エイサーは、主に男性が太鼓を叩き、女性は手踊り、大勢で踊る勇壮な踊りです。
太鼓と言っても和太鼓のように2本のバチではなく、片手に太鼓(大太鼓は肩から下げます)、もう片方にバチと言ったスタイルです。
最近では、全国放送のテレビでもたまに取り上げられたり、沖縄県外にも多くのエイサー団体があり、少しずつですが知名度も上がってきています。
沖縄だけでなく、内地でエイサー祭りをやっているところもあり、毎年7月の最終土曜日に開催される新宿エイサーまつりは有名ですね。

たろう君はエイサー見たことある?

あるよ!とてもカッコよかったよ!
エイサーとはどんな踊りなのか、早速見ていきましょう。
〇エイサーの起源や歴史
〇エイサーで使用される太鼓の種類について
〇エイサーの分類について
エイサーの歴史
歴史とかって聞くと、難しくて面白くなさそうって思うかも知れないので、なるべく分かりやすく説明しますね(^^
昔、現在の福島県に袋中上人(たいちゅうしょうにん)というお坊さんがいました。
エイサーの起源は、なんとこのお坊さんが伝えたと言われています。

お坊さん!?今の踊りから想像できないね(^^;
1603年に、袋中上人は浄土教布教のために琉球へ渡りました。
先祖崇拝の現在の沖縄では、仏教やお坊さんとかってあまり聞きませんが、琉球の時代には日本からたくさん仏教が入ってきてました。
スルーしてる人が多いけど、現在の首里城にも、有料区間手前に「万国津梁の鐘」という大きな鐘がありますよね(除夜の鐘みたいの)
あの釣り鐘も琉球に仏教が浸透していたことを表しています。
万国津梁の鐘は、昔は首里城正殿のどこかに掛けられていたそうですが、どこにあったのか正確な文献がないため、現在は正殿入口手前に置いてあります。

今度行ったらスルーしないでね
話が逸れましたが、袋中上人は当時の国王尚寧王(しょうねいおう・第二尚氏王統7代目)にも認められ、琉球で布教活動をします。
仏教の教えとして広めた念仏が、念仏歌としてエイサーの中に受け継がれ、時代とともに形を変え、現在のエイサーとなったと言われています。
なので、エイサーのことを、たまに念仏踊りと言ったりします。
エイサーが沖縄の盆踊りとなったのは、次のような流れからですね。
念仏→先祖供養→盆踊り(念仏踊り)
エイサーは、ご先祖様の供養のために踊られるの踊りなのです。
ちなみに、現在、那覇市小禄の住宅街に「袋中寺」というお寺がありますよ。
近くに行った際は、ぜひ行ってみてください。
エイサーの太鼓の種類
大太鼓
大太鼓は肩から下げ、低い音を力強く響かせます。
重量もあるので、体の大きな男性がやっていることが多いです。

締太鼓
締太鼓は主に左手に持ち、右手のバチで叩きます。
大太鼓より素早い動きや、細かい動きが得意となります。
パーランクー
パーランクーは、締太鼓と同じく片手で持ちます。
タンバリンのように小さく軽いのが特徴です。
軽くて子どもでも扱いやすいので、小学校の運動会でも取り入れられたりします。

パーランクーで有名なエイサーと言えば、うるま市の平敷屋青年会が有名です。
平敷屋青年会は、衣装なども独特で、古い形のエイサー(念仏踊り)に一番近いと言われています。
なんとなく、お坊さんに見えなくもない!?
エイサーの分類
エイサーの分類と言う種類分けが正しいのか分かりませんが、ザックリ大きく分けると2つに分かれます。
青年会系(伝統系)エイサー
沖縄でエイサーと言うと中部が盛んですが、青年会は各地域にあるものなので、那覇とかでも青年会でエイサーをやってるいるところはありますよ。
青年会のエイサーは、イベントで踊られたりもしますが、旧盆に各地域で踊ることが最大のイベントになります。
お盆に先祖供養のために踊っているのは、青年会のエイサーになります。
・旗頭:青年会の名前の書かれた3,4mくらいの大きな旗を掲げます
・地謡(じかた):歌三線で民謡のエイサー曲を奏でます
・大太鼓:上記のとおり
・締太鼓:上記のとおり
・手踊り:主に女性ですが、男性もあります
・チョンダラー:エイサーの道化師で盛上げ役ですが、実はベテラン
有名な青年会だと、園田青年会(沖縄市)や、平敷屋青年会(うるま市)がありますね。
お盆の夜に、地域の中をねり歩き、場所を変えながら演舞をしていきます。
このことを「道ジュネー」と言います。
ももとは、この道ジュネーの太鼓の音が聴こえてくると、ワサワサしてきて太鼓の音がする方に、自然と引き寄せられます。笑
青年会のエイサーは、本当にカッコよくて、推しの青年会を見るために、内地からわざわざ来る追っかけもいるくらい。

ももとは山里青年会推しです(*´ω`*)
創作系エイサー
創作エイサーは、青年会のエイサーから進化したもので、イベントなどで、魅せることを主な目的としているエイサーです。
エンターテイメントとしての踊りですね。
県外のエイサー団体もこちらの分類になりますね。
こちらをエイサーと呼ぶのに異論を唱える人もいるようですが、私個人としては創作エイサーも立派に確立していると思います。
創作エイサーは、曲も三線の民謡もあれば、ポップスを使っているところもあり、形態は様々です。
衣装も青年会風なところもあれば、紅型柄を取り得れたり、いろいろな衣装があります。
女性や子どもも太鼓を叩いていたり、各団体が自由に活動しています。
見ていて華やかなのは、創作系のエイサーかも知れませんね。
創作エイサーでは、琉球國祭り太鼓が有名ですね。
また、沖縄で創作系のエイサーが見たい方は、おきなわワールドではいつでもエイサーのショーを楽しむことができますよ。
アソビューならおきなわワールドの入場料も割引に♪
エイサーまとめ
実はももとは沖縄に移住する前、東京にあるエイサー団体に所属していました。
かなり熱心にやっていたので、毎週末はエイサーの練習か、どこかでイベントに出てるような状態でした。
沖縄に行ってからは、結婚式の余興に呼ばれたり、単発のイベントで踊ったりはしてましたが、沖縄はエイサーの本場なので、恐れ多くて特定の団体には所属しませんでした(^^;
沖縄に住んでいると、夏だけでなく年間を通してエイサーを見ることが多いと思います。
いろんな団体の曲や踊りの違いを見て、あなたの推しの団体を見つけるのも楽しいですよ。
そして沖縄に住んでいるなら、ぜひお盆の夜(旧盆)に青年会のエイサーを見てみてくださいね(^^♪
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