
沖縄では仕事でスーツじゃなくてかりゆしウェアを着てるの?採用面接で着ても大丈夫なの?
沖縄の夏のビジネスシーンでは、スーツを着ることは少なく、特に男性はほとんどの人がかりゆしウェアを着ています。沖縄の夏の正装として親しまれるかりゆしウェアは、最近では総理大臣が着用するなど、全国的な知名度も高まっていますよね。
かりゆしウェアは、沖縄らしいカラフルな柄と涼しげなデザインが特徴で、身につけるだけで職場の雰囲気も、自分自身の気分も明るくしてくれるでしょう。
これから沖縄で働く予定の移住者や転勤者の方々は、実際に職場でかりゆしウェアがどれくらい着用されているのか、気になるかもしれませんね。また、「今度沖縄へ出張で行くから、かりゆしウェアを着てみたい」と考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そんな疑問や希望にお応えするため、沖縄での仕事におけるかりゆしウェアの着用ルールや選び方について詳しくご紹介します。
- 仕事でのかりゆしウェアの着用について
- 採用面接でかりゆしウェアを着てもいいのか
- かりゆしウェアとは何か
- かりゆしウェアの選び方
- かりゆしウェアのメリット・デメリット

この記事は沖縄への単身移住経験あり、沖縄生活13年のももとが書いています。沖縄では大手内地企業の沖縄支店で働いていました。

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目次
沖縄ではスーツを着ない代わりにかりゆしウェアを着る

- かりゆしウェアの仕事での着用について
- かりゆしウェアを着る期間
- かりゆしウェアを採用面接で着てもいいのか
- かりゆしウェアの定義
- かりゆしウェアの歴史
かりゆしウェアの仕事での着用について
本当に沖縄ではスーツを着ている人はいないのか気になりますよね。
かりゆしウェアは沖縄のビジネスウェアとして定着していますが、季節や性別、職場の規定によって着用状況は異なります。
男性の場合、かりゆしウェアは夏場のビジネスシーンにおいてスーツの代わりとして広く着用されています。沖縄の夏は非常に暑いため、街中でスーツを着用している人を見かけると、地元の人ではなく出張者だと感じるほどです。
しかし、12月から3月の冬の期間は状況が変わります。長袖のかりゆしウェアを着用している人もいますが、この時期はほとんどの男性がスーツを着用しています。
一方、女性の服装は職場の規定によって様々です。かりゆしウェアを着用している人もいますが、私服や制服の人も多く見かけます。
私服が許されている職場では、私服を着用している人の方が多い傾向にあります。これは、自分の好みの服を選びたいという理由だけでなく、かりゆしウェアを何着も揃えるよりも私服の方がコストを抑えられるという点も関係しているようです。実際に、女性が私服着用可の職場では、7割ほどの人が私服を選んでいるという声もあります。
ただし、普段私服を着用している女性でも、会議や社外での打ち合わせなど、よりかしこまった場面ではかりゆしウェアを着用するために、2着程度は所有していることが多いようです
個人的な経験では、会議などのフォーマルな場はもちろんのこと、毎朝「何を着ていこうか」と考えるのが面倒な時にもかりゆしウェアは重宝しました。時間のない朝に服装で悩む必要がないのは、非常に楽な点です。
女性の場合でもまずは1着用意しておくといいですね。
かりゆしウェアを着る期間
かりゆしウェアの着用期間は、一般的に4月から11月までとしている企業や団体が多く見られます。4月と11月は、スーツ(冬服)からかりゆしウェアへの移行期間、またはその逆の移行期間となることが多いです。
沖縄の夏のビジネスシーンでは、スーツよりもかりゆしウェアを着用している人が圧倒的に多いです。特に男性にとっては、かりゆしウェアがスーツの代わりとして定着しており、夏の基本的な服装となっています。
一方、12月から3月の冬の間は、気温が下がるため、スーツを着用する人が多くなります。
かりゆしウェアを採用面接で着てもいいのか

夏の沖縄のビジネスシーンではすっかり定着しているかりゆしウェアですが、採用面接に着用しても良いのか迷いますよね。
結論から言うと、採用面接ではスーツを着用するのがベストです。
企業側から事前に「かりゆしウェアでOK」とアナウンスがある場合を除き、採用面接ではスーツを着ていくのが無難でしょう。やはり、採用面接は第一印象が非常に重要なので、スーツの方がきちんとした印象を与えられます。
実際に、沖縄で就職活動をしている新卒の学生も、皆さんスーツを着ています。夏の沖縄でスーツを着るのは大変ですが、採用面接の時だけは頑張ってスーツで臨むことをおすすめします。
あくまで筆者の感覚ですが、パートやアルバイトの面接であれば、かりゆしウェアでも問題ない場合が多いように感じます。ただし、これは企業や職種によって異なるため、不安な場合は事前に確認するか、やはりスーツを着用する方が安心です。
かりゆしウェアの定義

かりゆしウェアを最も分かりやすく表現するなら、「沖縄風アロハシャツ」と言えるでしょう。
沖縄では夏の正装として広く親しまれており、今では沖縄県内の役所や多くの企業で、スーツの代わりとなるビジネスウェアとして定着しています。
ハワイのアロハシャツと見た目は似ていますが、かりゆしウェアにはいくつかの明確な定義があります。内閣府のウェブサイトによると、その定義は以下のようになっています。
“かりゆしウェアとは沖縄県で縫製され、沖縄らしさを表現したものと定義されます。ワイシャツとネクタイに変わる夏期の服装として、沖縄に広く定着しています。
引用元:内閣府HP

「かりゆし」は沖縄の方言で「めでたい」の意味だよ
かりゆしウェアの歴史

かりゆしウェアの歴史は、1970年にハワイのアロハシャツのように沖縄らしい服を作ることを目的に「おきなわシャツ」が作られたのが始まりです。
その後、販売不振や名称を「トロピカルウェア」にする等ありましたが、主に観光業の制服などで使われ始め、徐々に普及していき、2000年の九州・沖縄サミットをきっかけに「かりゆしウェア」の名称に正式に決まりました。
その後、全国でもクールビズが始まり、全閣僚がかりゆしウェアを着用するなどして、県内外に知れ渡るようになりました。
地元企業が運営する転職サイト「沖縄求人ドット・コム」沖縄ではスーツを着ない?失敗しないかりゆしウェアの選び方

かりゆしウェアを選ぶ際は、いくつかのポイントを押さえておくと選びやすいです。
かりゆしウェアの選び方は以下のとおりです。
- 柄で選ぶ
- 襟の形で選ぶ
- スタイルで選ぶ
- 素材で選ぶ
かりゆしウェアの柄で選ぶ
柄は正直好みになります。一番個性が現れる場所ですよね。
職場のルールにもよりますが、基本的には皆さん自分の気に入った柄のかりゆしウェアを着ています。
紺やグレーのスーツのパンツやスカートに合わせるので、それに合うような色合いを考えると決めやすいかもしれません。
また、かりゆしウェアは夏の正装であるため、結婚式やお葬式で着ることもできます。
フォーマルな雰囲気のものや、喪服用かりゆしウェアを1着ずつ持っているといいですね。


かりゆしウェアの襟の形で選ぶ
かりゆしウェアの襟の形は大きく分けて3種類あります。
開襟

開襟のかりゆしウェアは、首が短めの人におすすめです。
首元が開いており、首回りもスッキリしているので、首が長く見える効果があります。
また、私の感覚ですが、年配の方が多く着ているイメージです。
地元企業が運営する転職サイト「沖縄求人ドット・コム」ボタンダウン

ボタンダウンは首が長めに人におすすめです。
首回りが隠れるので、しっかりした印象になります。
ボタンダウンの方が、若い人や多くの人に好まれて着られている印象があります。
マオカラー

マオカラーはチャイナ服のような襟になります。
こちらも首回りが隠れるので、首が長めの方におすすめです。
開襟もボタンダウン持っていて、もうひとつ別のデザインが欲しい時にいいですね。

ももともマオカラー1着持ってたよ
スタイル(形)で選ぶ
かりゆしウェアは、サイズが豊富なのはもちろんですが、形も選ぶことができます。
ゆったりしたメジャーな形のものをはじめ、スリムなボディフィットなもの、春先や秋に着るのに丁度いい七分袖のものもあります。
また、仕事には向かないかもしれませんが、女性用のワンピースもあり、リゾート地の沖縄で着るのにぴったりです。
素材で選ぶ
かりゆしウェアの素材で選ぶのも良いかと思います。
コットンのような自然素材であれば肌に優しく、ポリエステル混紡であればアイロンがけが楽になります。
最近ではノーアイロンの形状記憶タイプのかりゆしウェアもあります。
また、麻が含まれている素材ではサラリと涼しく着られます。
かりゆしウェアのメリット・デメリット
かりゆしウェアのメリットとデメリットをまとめてみました。
かりゆしウェアのデメリット

まずはかりゆしウェアのデメリットです。
- 私服より値段が高い
- アイロンが面倒
- 場合によってはカジュアルとみなされる
かりゆしウェアは、一般的なものでも1着6000~10000円くらいします。
やはり一般的な私服と比べると高めな気がしますが、1シーズン前のもの等は割引きになっていることが多いので、そういったものを購入するのもアリです。
かりゆしウェアは私服と比べると流行があまりないので、昨年のものであっても古さを感じません。
またアイロンの手間もありますが、アイロンはワイシャツであっても必要なものですし、素材によってはノーアイロンのものもあるので上手に選びましょう。
かりゆしウェアのメリット

一方かりゆしウェアのメリットは、次のとおりです。
- 夏に涼しくエコ
- 私服よりもかしこまったシーンで使える
- 見た目が華やかで明るい雰囲気
- 何を着るか悩まなくていい
- 私服ほど流行に左右されない
やはり夏の沖縄では、スーツを着ている人がほとんどいないのを見ると、かりゆしウェアのメリットの方が大きいかと思います。
着ていて本当に楽なのです。
かりゆしウェアはシャツの裾をズボンやスカートにインしないので、通気性が良く快適です。
一日のほとんどが仕事の時間であれば、快適な服を着ていたいですよね。
また、個人的には柄が沖縄らしいのもかりゆしウェアのいいところだと思うし、朝何を着ていくか悩むことがないので時間の節約になります。
沖縄ではスーツを着ない?かりゆしウェアまとめ
筆者がいた職場では、たまに内地から出張で来る人がいましたが、皆さん1~2日間の滞在にも関わらず、かりゆしウェアをわざわざ買って着ていました。
やっぱりカラフルなデザインのかりゆしウェアを着て仕事をするのが嬉しかったようです。
出張中にかりゆしウェアを着てみたい方は、わざわざ買わなくてもかりゆしウェアをレンタルできるホテルがいくつかありますよ。

かりゆしウェアは、沖縄で働くなら必須アイテムです。
沖縄に住んでいれば現地で買えますが、まずは1着移住前や転勤前に持っておくと、移住後に慌てて購入しなくて済みますよ。
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