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石垣島移住の闇とは?後悔しないために知るべき現実

石垣島移住の闇

石垣島の青い海と空に憧れ、移住を検討されている方は多いでしょう。

しかし、夢のような生活を始める前に、光が強い場所だからこそ見えづらい「闇」の部分もあることも知っておく必要があります。

この記事では、移住後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、現地の生活で直面する可能性のある課題や、知っておくべきリアルな現実を包み隠さずお伝えします。石垣島での生活をより豊かで後悔のないものにするために、ぜひ最後まで読み進めて、移住の「真実」を確認してください。

この記事でわかること
  • 石垣島で闇と言われる現実
  • 移住後に後悔するかも知れないこと
  • 石垣島の人間関係について
  • 石垣島移住にあたっての心得
ももと
ももと

この記事は沖縄本島と石垣島に合わせて13年間住んでいた移住者ももとが書いています。

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【石垣島移住の闇】知っておきたい現実

川平湾
  • 仕事について
  • 不動産事情
  • 交通インフラの不便さ
  • 医療
  • 教育環境

求人・労働環境は「昭和」のまま?

ブラック企業

石垣島移住での生活の基盤となる仕事。石垣島での労働環境は厳しいことを理解しておきましょう。

現実的な職探しの方法と失業給付の厳しさ

石垣島での求人情報は、今も昔もハローワークが中心です。地元の方々も含め、多くの人がここで職探しをしています。

ただし、石垣島のハローワークには特有の事情があります。特に失業給付の認定基準が厳しめに運用されていると言われています。これは、「働かずに失業給付を安易に受け取ろうとする人が多い」という地域の背景があるためです。移住者として不正なく手続きをしていたとしても、厳しい対応に戸惑うかもしれません。

サービス業に多い「ブラック企業」体質と急な呼び出し

観光で成り立っている石垣島では、サービス業の求人が多く、残念ながら労働環境がブラックになりがちな企業も少なくありません。

筆者の経験では、時給制のスタッフは働いた分だけ賃金が支払われていましたが、社員はサービス残業が当たり前という職場が多く見受けられました。また、島という地理的な特性から来る特有の慣習として、「急な呼び出し」が頻繁にあることも大きなストレスになります。

「みんな近くに住んでいるからすぐに来れるでしょ?」という感覚で、上司から頻繁に電話がかかってきます。本土のように「今出先で…」といった理由も通りにくく、台風の暴風警報が出ている中での呼び出しなど、コンプライアンス意識が低く、昭和の時代のような労働感覚を持つ企業が多いのが現実です。

労働環境の健全性を重視するなら、マクドナルドのような本土資本の大手チェーン店の方が、コンプライアンスがしっかりしているという声もよく聞きます。

移住者が有利?採用時に求められるスキル

ひと昔前は「内地の人は採用されにくい」という話もありましたが、現在では状況が変わってきています。企業の方針にもよりますが、むしろ本土からの移住者を優先的に採用している会社もあります。

理由として経営者が挙げるのは、「内地の人の方が、ビジネス感覚があり、仕事ができてすぐに辞めないから」という点です。実際に、お土産屋さんで働いていた知人も、普通にExcelが使えるだけで重宝されていたと言ってました。

石垣島での仕事自体は難しくないかもしれませんが、移住者が期待されているのは、島にはない「内地レベルの一般的なビジネススキルと責任感」であると理解しておくと良いでしょう。

不動産事情:賃貸物件の少なさとカラス問題

手すりにとまったカラス

石垣島の不動産事情は、物件数の少なさが課題です。また、地域によってはカラス対策が必要になります。

石垣島は賃貸物件が少なく高め

具体的に物件探しを始めた方は驚くかもしれませんが、石垣島の家賃相場は、地方都市としては意外と高めです。「なぜ島なのに?」と思うかもしれませんが、これは限られた土地の中での物件数の少なさが原因であり、家賃は上昇傾向にあります。

特にファミリー向けの物件は少なく、選択肢が非常に限られます。市街地から離れた宮良や川平エリアなどでしか、希望の物件が見つからないというケースも珍しくありません。もし職場が街中だった場合、通勤距離が長くなり、買い物は市街地のスーパーに頼ることになるため、車なしでは生活の利便性が格段に落ちるという現実があります。

カラス対策が必須!ベランダに布団が干せない現実

石垣島に移住して驚くのが、場所によってはカラスが非常に多いことです。

アパートによっては、全室のベランダにカラス除けのネットが標準装備されているほどです。カラスはベランダの手すりにとまり、フンを落とすため、多くの場合、外に布団や洗濯物を安心して干すことができません。

私も島で生活していた間、一度も外に布団を干したことがありませんでした。移住を検討されている方は、高性能の布団乾燥機を必需品としてリストアップすることをおすすめします。

ベランダでのんびり日光浴…という理想とは裏腹に、島での快適な生活のためには、こうした生活家電が非常に重要になってくるのです。

島の交通事情:車が生活の鍵

石垣島には電車がなく、移動手段はバス、タクシー、そして自家用車に限定されます。日常的な移動手段として利用できるバスはルートや本数が限られているため、基本的に「車があるのがベスト」です。

特に市街地から離れた場所に住む場合、生活必需品の買い出しや通勤には車が欠かせません。さらに島は物流コストがかかるため、ガソリン代が内地よりも高めになることも、ランニングコストとして想定しておくべき「闇」の一つです。

ただし、職場の近くやスーパーなどが集中する市街地の中心部に住居を構えれば、自転車だけでも十分に生活は可能ですが、石垣島での自転車は暑いのがネックです。

移住後の生活スタイルを考慮し、住居と移動手段のバランスを考えることが重要になります。

医療体制の「闇」:命に関わる深刻なリスク

石垣島での生活で最も注意すべき「闇」の一つが医療体制です。

島内の医療機関、特に中核となる八重山病院は「箱は立派」でも、専門性の高い医療が受けられないケースが多々あります。医師の多くは本島などからの当番制で入れ替わりが激しく、継続的な治療が難しいのが現状です。実際に、緊急時には自衛隊ヘリなどで本島へ緊急搬送される事態も過去に起きています。

筆者自身も、石垣島で原因不明と診断された皮膚炎が、本土の専門医に見てもらったところすぐに病名がついた経験があります。

経済的に余裕のある人は、不安を解消するためあえて本島の病院まで通院していることも珍しくありません。移住は、「必要な医療が受けられないリスク」と隣り合わせであることを深く認識しておく必要があります。

教育環境:子育て世帯が直面する課題

公園で遊ぶ子供達

転勤など期限付きで石垣島に滞在される方にとって、島での生活は間違いなく素晴らしい経験となるでしょう。

しかし、「ゆったりした環境で、子どもをのびのび育てたい」と、永住を前提に移住を考えているご家族は、教育環境について深く検討する必要があります。

進学・進路の選択肢の少なさという現実

もし、お子さんに全国平均以上の教育水準を求めたり、将来的に多様な進路を選ばせてあげたいと望むなら、残念ながら石垣島は選択肢が限られてきます。島内の高校の進学実績や偏差値を詳細には書きませんが、進学先の選択肢が少ないという現実があります。

さらに、島内には大学がないため、高等教育を受けるためには必ず島外に出る必要があります。このため、経済的な負担(仕送りなど)に加え、子どもが高校から親元を離れて島外の学校に通うという選択を迫られることになります。これは精神的な負担も大きく、実際に筆者の知り合いは島外の学校に馴染めず、高校1年生の夏休み前に島へ戻ってきて、結局島内の高校へ通うことになりました。

あくまでも個人の感覚ですが、小学校低学年くらいまでは、自然の中で感性を育むという意味で石垣島での生活も良い面があります。ちなみに、島内で経済的に余裕がある家庭の一部は、モンテッソーリ教育を取り入れた私立の海星幼稚園に通わせていることが多いようです。ただし、こちらも小学校以降の選択肢は改めて考える必要があります。

本土とは異なる「学校と宿題」事情

石垣島の学校は、本州(内地)の学校と比べて宿題の量が圧倒的に少ないという話を聞きます。これは島全体として勉強への注力が低い側面もありますが、元小学校教師の方の話では、「宿題を増やすと学校にクレームを入れる保護者がいる」という事情もあるそうです。

その背景にあるのが、「行事の多さ」です。石垣島は伝統行事を非常に大切にする島であり、その数は沖縄県内でもトップクラスと言われています。

保護者の中には、これらの行事に差し支えるため宿題を減らすよう求める人がいるとのこと。都会ではあまり聞かないクレームかもしれませんが、島の文化や行事は島の人が大切にしているものです。移住者としては、こうした独自の文化を理解する必要があるでしょう。

労働として駆り出される「ボランティア」活動

ボランティア活動は、子どもの社会経験として素晴らしいものですが、石垣島ではその性質が少し異なります。

本来自主的に行うべきボランティア活動ですが、ここでは中学生以上の子どもたちが、トライアスロンやマラソン大会、入学式といった大きなイベントの際に、最初から労働力(頭数)として組み込まれているケースが多く見られます。休日に駐車場係やゼッケンの受け渡しなどで駆り出されることは「当たり前」の光景なのです。

これは、小さな島であるため大人のボランティアの確保が難しいことや、沖縄に古くからある助け合いの精神「ゆいまーる」の名残とも言えます。移住者にとって「子どもの休日にまで労働をさせるのか」と驚くかもしれませんが、島の文化として受け入れる必要がある現実です。

石垣島移住者が語る「人間関係の闇」と後悔しないための対策

竹富島の集落
  • 独自のコミュニティ
  • 狭い島社会特有の闇
  • 地域行事への参加義務
  • 沖縄本島に対する「複雑な感情」の闇
  • ストレスを溜めないための距離感と心得

独自のコミュニティ:よそ者に対する閉鎖的な空気

石垣島に限らず田舎はどこもあることですが、古い集落を基盤とする独自のコミュニティは、よそ者に対する閉鎖的な空気を持つことがあります。濃密な人間関係と伝統文化が根付く反面、島外からの移住者が容易に溶け込めない側面です。

特に石垣島では、この閉鎖性を象徴するものとして「八重山ひじゅるー」という言葉があります。この言葉が生まれた背景には、「よそから来た人に対して冷たい」「島人同士で足の引っ張り合いをする」といった、ネガティブな側面が関連付けられてきました。

移住者や観光客は、この独特の文化的な距離感を理解し、焦らず時間をかけて信頼を築くことが求められます。

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噂話の広がりやすさ:狭い島社会特有の闇

噂話をしている女性たち

石垣島は、その地理的な狭さゆえに、本土とは異なる独特の人間関係と情報の伝播スピードを持つ島社会です。ここでは、住民同士の結びつきが非常に強く、どこに行っても知人・親戚に会うため、噂話の広がりやすさは本土の比ではありません。これも石垣島の闇のひとつです。

この島社会では、インターネットやSNSよりも早く、口づてで情報が島内を回ります。個人のプライベートな情報もすぐに共有され、特有のプレッシャーを生みます。

例えば、筆者の知人は、病院に行っただけで、看護師などが知り合いであるため、診察の内容(例:妊娠)がすぐに周囲に知れ渡るといったことが起こりました。

また、新型コロナウイルスの感染拡大初期には、こうした情報伝播の恐ろしさが浮き彫りになりました。石垣島第一号感染者の親が知人に送った謝罪のLINEメッセージが瞬く間に島中に拡散し、知り合いでもない筆者のところにまで転送されてくる事態が発生しました。

このように、一度個人情報や不確実な噂が広がり始めると、その影響から逃れることが非常に難しいのが、この狭い島社会の特有の闇と言えます。

地域行事への参加義務:断れない付き合いの負担

石垣島は沖縄県内でも特に地域の行事が盛んな地域であり、その参加は半ば義務となります。集落内のコミュニティでは、住民は祭事や共同作業、冠婚葬祭といった断れない付き合いの負担を負います。

市街地の一人暮らし用アパートは別として、集落の一軒家などに住んだ場合、地域の行事から逃れることは実質的に不可能です。

さらに、子供のいる家庭では、子供をとおしての付き合い(学校や保育園の活動など)が生まれるため、自然とより地域の活動への参加が増えることになります。これは地域の一員として認められる重要なプロセスであり、島での生活には欠かせない側面です。

沖縄本島に対する「複雑な感情」の闇

火災で焼失した首里城

移住者が驚き、時に戸惑うのが、石垣島と沖縄本島の間に横たわる複雑な感情です。内地の人から見れば「同じ沖縄」と感じるかもしれませんが、石垣島の人々の間には明確な線引きがあります。

「沖縄」と「石垣島」を分ける強い意識

地元の方々は、本島に行くことを「沖縄に行く」と表現することが多く、石垣島とは別物として認識しています。この意識は物理的な距離(飛行機でしか行けない)だけでなく、過去の歴史や、離島であることのコンプレックス(離島苦=島ちゃび)に根ざしています。

例えば、本島だけで大きなイベントや開発が行われるニュースに対し、「島ちゃび(離島苦)」という言葉で、医療や福祉、教育などのサービスが本土に比べ行き届かない状況に対する不訴求感を表現する声があります。

根深い歴史問題:「人頭税」が残した心のしこり

さらに、この複雑な感情の根底には、琉球王国時代から明治時代まで離島に課せられていた「人頭税(にんとうぜい)」の問題があります。これは収入に関わらず個人に同額の税が課されるという過酷なもので、当時の離島の人々を苦しめました。

明治まで続いていたこの歴史は、年配の方々の心の中に深い「しこり」として今も残っています。中には、本島の象徴ともいえる首里城が焼失した際に、筆者の知人(50代くらい)で「首里城が燃えて、正直ざまーみろって思った」と言ってる人がいました。

移住者や観光客として、安易に本島と石垣島を同一視する発言は、相手を不快にさせる可能性があることを理解し、この根深い歴史的背景に配慮することが、島で円滑に暮らす上での重要なポイントとなります。

ストレスを溜めないための距離感と心得

石垣島での生活でストレスを溜めないためには、「適度な距離感」と「諦め」の心得が不可欠です。狭い島社会では、噂話の拡散や濃密な人間関係から逃れることはできません。

そのため、他人のプライベートに深入りせず、自分の情報もすべて開示しないという意識的な「見えない壁」を持つことが重要です。

また、地域の付き合いや行事の負担は「生活の一部」と割り切り、断れないものは諦めて受け入れる柔軟性を持つことが、心穏やかに暮らすための知恵となります。

石垣島移住の闇のまとめ

この記事では、「石垣島移住で生活する上の闇」(仕事、不動産、交通、医療、教育の制約)と、「人間関係の闇」(八重山ひじゅるーに象徴される閉鎖性や噂の広がりやすさ)を、具体的な例を交えて解説しました。

後悔しないためには、この生活インフラの制約と狭い島社会特有のプレッシャーを事前に理解し、意識的に距離感を保つ「覚悟」が必要です。

島の自然や文化の素晴らしさは享受しつつも、リアルな生活環境の特性を知り、柔軟な心で準備を整えることこそが、石垣島での充実した移住生活を送る鍵となります。

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