台風が多いと言われる沖縄県。
でも今は、温暖化のせいか、沖縄だけでなく本州にも大型台風が上陸するようになっています。
これまでの台風って、「フィリピンの方で発生して、発達しながら沖縄へ来る」というのが、通常ルートだったのですが、ここ最近は「沖縄の近海で発生して、勢力を保ったまま本州へ向かうルート」も増えていますね。

沖縄に来たばかりで台風対策どうしたらいいのか分からないよ~
今回は、長年住んでいた沖縄での台風対策の経験談と、内地でも役立つ台風対策を紹介しますね。
【この記事は次の方にオススメです】
・沖縄に移住したばかりで台風対策が分からない
・自分の台風対策に漏れがないか確認したい
・強い台風への備えを知りたい

目次
家でできる沖縄仕込みの台風対策
沖縄の人たちがいつもやっている台風対策は以下のとおりです。
【台風が来る前にやっておくこと】
1.台風が来る前に買い出し
2.ベランダや庭など家の周りの片付け
3.窓の対策
4.停電対策
5.車は立体駐車場に預ける
【台風当日にやること】
1.シャワーやお風呂は早めに済ませる
2.バスタブに水を溜める
3.停電になったら冷蔵庫を開けない
家でできる沖縄の台風対策(台風が来る前にやること)
1.必要なものの買い出し

まずは、台風が来る前に(できたら前日までに)、必要なものの買い出しです。
沖縄では、台風が来るとなるとみんな買い物に走り、すぐに売り切れになるので、早めの確保が重要です。
【台風でよく売れる物】
・パン
・カップ麺
・水
・牛乳や納豆など生鮮食品
・乾電池
・養生テープ
・カセットコンロのガス など
停電や断水に備え、飲み水の確保はもちろん、電気や火を使わなくても食べれるパン等がよく売れていました。
あとは、カップ麺。これ、台風の度に商品棚は空っぽになります。
食料以外では、養生テープや電池等もお忘れなく。
陸続きの地域は、あまり想像できないかも知れませんが、沖縄では台風で飛行機や船が欠航になると、物流が止まりスーパー等から商品が消えます。
特に石垣島などの離島では、台風が過ぎ去っても1週間くらいは生鮮食品が入荷されません。
牛乳や納豆など、ずーっと空の状態が続きます(+_+)
なぜかと言うと、石垣島からは台風が遠ざかっても、台風が沖縄本島にいれば、本島から物資を運ぶ船は出航できないのです。
なので、買い物は台風が過ぎた後のことも考えて、購入しないといけないのです。
ちなみに、お店にないからって、ネットでポチっても無駄ですよ。流通が止まっているので届きません(^^;
2.ベランダや庭の片付け
ベランダは植木鉢はもちろんサンダル1つ残さず、家の中に片付けます。
風で飛んでいってしまうし、なくなるだけならまだいいのですが、自分のサンダルが原因で被害を拡大してしまう可能性も。
窓を突き破るかもしれないし、よそに飛んでいって他のおうちにも迷惑をかけることにもなります。

風速50mの風で飛ばされたサンダルはもはや凶器だね

風速50m!?(゚Д゚;)
それから、特に内地の人だと、見落としがちなのが物干し竿。
沖縄ではしょっちゅう台風が来るし、すぐに錆びてしまうので、洗濯ロープを使っているおうちが多いのですが、移住者だと結構物干し竿を使っていることも。
物干し竿も、必ずおうちの中に入れてくださいね。
あとは、洗濯機。
沖縄では、洗濯機がベランダに置いてあるところも多いと思います。
洗濯機もできれば部屋に入れるのが理想です。
でも洗濯機って運ぶの大変ですよね(^^;
運ぶのが難しい場合は、洗濯機が飛ばないように中に水を溜めて重くします。フタも開かないように養生テープでしっかり固定します。
3.窓の対策
沖縄の家は、台風を前提に作られていることが多いので、雨戸が付いていたり、雨戸がない窓には鉄格子のようなものが付いていたり、ガラスにワイヤーが入っていたり。
なので、沖縄では窓ガラスに養生テープを貼って補強しているおうちは、あまり見かけませんでした。むしろ内地の方がよく見かけます。
それでも、雨戸などがない窓ガラスの場合は、養生テープを貼って、カーテンも閉めておくのがいいですね。
寝る時は、窓から離れてくださいね。
石垣島にいた友人は、台風の夜に窓ガラスが割れて大変だったと言ってました(^^;
最近では大きな窓ガラスのあるところには、防風ネットをつけている店舗やおうちが多いです。
また、サッシの隙間や玄関ドアの郵便受けから水が入ってくることがあります。
窓のサッシには新聞紙を詰め、ドアの郵便受けは差し込み口を養生テープで塞ぎましょう。

郵便受けから水が入って玄関が水浸しになったことがあるよ
4.停電対策
沖縄の台風で一番起こりやすいのが停電です。
台風でガスが止まることはほとんどないですが、電気はすぐに止まります。
暑い夏に閉めきった部屋で、照明も真っ暗でクーラーも扇風機も使えない状況を想像してみてください。
なので、充電できるものは全て充電します。スマホや携帯扇風機など全て充電フルMAXです。
照明は、昔はロウソクを準備なんて言われてましたが、熱いし火を使って危ないので、今は懐中電灯やLEDのランタンがいいと思います。
わが家はいつもこれを使っています。

エムパワードのLEDソーラーランタンです。
これは私が沖縄に住んでいた時、東京の友人がわざわざ送ってくれたものです。
・太陽光や部屋の照明でも充電できるので乾電池不要
・ビーチボールのように空気を入れて膨らませて使用する
(使わない時は空気を抜いて小さく折りたためる)
・ビニール製なので水に強くて軽い
・明るさは3種類(全灯・半灯・点滅)
台風が来ると分かったら、このランタンを窓際に置いておくだけで充電できます。簡単ですね(^^♪
また、点滅機能があるって災害時を意識した機能ですよね。
送ってくれた友人は、東日本大震災で帰宅困難者になり、夜間歩いて帰った経験から購入したそうです。そしていつもバッグに入れて持ち歩いているそうです。そのくらい軽いしかさばらないんですね(^^
私も、停電時にはいつも使っているし、熊本地震の時も、暗闇の中屋外に避難する時に役立ちましたよ。
かれこれ10年くらい使ってますが、全然今でも壊れることなく使えます。
本当におうちにひとつあると便利です(^^
5.車は立体駐車場へ預けるのが理想
もし近くに立体駐車場があるなら、車は台風が過ぎるまで地立体駐車場に預けておくのが安心です。
私が今までに経験した一番ひどい台風の時、車をアパートの青空駐車場に停めておいたんです。
台風が過ぎ去って外に出てみると、車のドアバイザー(窓の上の方についてる日よけみたいなやつ)がなくなってました(+_+)
そして車は駐車場の枠からはみ出て30cmくらい移動してました(^^;
それ以来、台風が来る前日夕方までには、近くの立体駐車場に預けるようにしていました。
物が飛んでくることもないし、潮をかぶることもないので、車へのダメージを軽減できます。
駐車場代数千円で車が守れるなら安いですからね。
でも、立体駐車場って、市街地にしかないですよね。
そういう場合は、車の中にたくさん荷物を入れて重くしてください。洗濯機と同じですね。
外から飛んでくる障害物は防げないけど、車が飛んでいくのは防げるかもしれません。
家でできる沖縄の台風対策(台風当日)
1.シャワーやお風呂は早めに済ませる
台風当日は、早めにお風呂を済ませておきます。停電する前に済ませておくんです。
暴風域に入ると停電の可能性が高まります。
停電すると断水したりお湯が出なくなることもあり、暗闇でお風呂に入ることにもなります。
沖縄に来たばかりの頃、早くお風呂に入らなかった私は、暗闇の中浴槽に溜めた水で、髪を洗うことになりました(^^;

沖縄とはいえ水で洗うのは冷たかったよ(>_<)
2.バスタブに水を溜める

早めにお風呂を済ませたら、浴槽に水を溜めます。
万が一停電が長引くと断水することが多いからです。
停電してからでも数時間は水は出ることが多いのですが、念のため早めに溜めておいた方が無難ですね。
3.停電したら冷蔵庫は開けない
そして、もし停電したら?
冷蔵庫はなるべく開けないでください。
できれば、冷凍庫は台風前にいっぱいにしておいてくださいね。
停電した時に、冷凍庫のものが冷蔵庫を冷やす役割をしてくれます。
まずは台風の進路や勢力を知ろう

台風は自然災害の中でも、事前に来ることがわかる災害です。
台風が沖縄に来ると分かったら、まずは台風の進路や勢力を確認し、被害をできるだけ最小限にできるよう、できる対策をしておきましょう。
これまでは、気象庁のHPや、米軍の「ジョイントタイフーン」などで、台風の進路等を確認していましたが、最近の沖縄ではもっぱらコレ、
“Windy”(ウィンディ)ではないでしょうか?
ウィンディは、気象庁の予報より先の進路が分かったり、風向きや強さを確認するのに役立ちます。
気象庁のような詳細は分からないのですが、どの地域にどのくらいの風が吹くのかは、ウィンディの方が分かりやすいです。
私は、ウィンディと気象庁と両方を見てましたよ。
台風の沖縄で見られる光景
1.沖縄の人は台風が来るのを楽しんでいる
沖縄では、台風が来るとなると、普段の日常会話も台風の話題が増えます。
それはもう、まるで台風が一大イベントのように、楽しみにしてるのかと思うくらい。
実際私もそうでした(^^;

だって仕事が休みになるし(^^♪
通常沖縄では暴風警報が出たり、路線バスが止まったら会社が休みになるところが多いです。
「明日仕事休みだから飲みに行こう」なんて人も結構います(^^;
私も、仕事が午後から休みになった帰りに、映画を観に行ったことがありました(^^;
沖縄の人は、もう慣れっこなんですね。
だからと言って真似しちゃダメですよ。暴風警報が出てる間は危険です。
2.レンタルDVD屋が混む
台風が来るのが分かると、TSUTAYAが混みます。
どこにも出かけられない暇つぶしのために、DVD等をレンタルするんですね。
早めに借りておかないと、人気の作品の棚はすぐに空っぽになります。

停電になったら見れないよね
3.台風が過ぎた後はガソリンスタンドに行列ができる
海に囲まれている沖縄では、台風になると海水が含まれた暴風雨が吹き荒れます。
そのため車も潮をかぶっているので、台風の風が治まると、一斉にガソリンスタンドの洗車場に行くのです。
場所によっては台風通過後一週間くらい、洗車待ちの行列ができていることがあります。
まとめ
今回の記事をまとめると以下のとおりです。
・食品や必要なものの買い出し
・ベランダや庭の片付け
・窓の対策(養生テープや防風ネット)
・停電に対する備え
・車の避難等
・お風呂は早めに済ませる
・断水する前にお風呂に水を溜める
・停電したら冷蔵庫は極力開けない
・スマホなどは常に充電しておく
最近の台風は大型化していて、沖縄に住んでいなくても今後このような対策は必要になっていくかと思います。
地震と違って、台風は来るのが分かります。
ぜひ事前にしっかり対策をして、大きな被害につながらないよう備えたいですね。
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