こんにちは~、ももとです。
先日、泡盛についてネットサーフィンをしていたら、気になる記事を発見!
正確には記事の中のたった一文だけなんですけど、泡盛を飲みやすくまろやかにする方法というのが紹介されていました。
それによると「素焼きの容器に泡盛と水を入れて一週間冷蔵庫で寝かせる」というものでした。
本当にザックリしか書いていなくて、分量とか書いてあるわけでもなく、話の流れの中でたまたま登場した話の様に書いてあるだけで、もうどのサイトに載っていたのかも分からないのだけど、
でも、私はその一文に釘付け。

飲みやすくまろやかってクースと同じ!?
水を入れて寝かせているので、水の分子がアルコールの周りにくっつくことにより、アルコールのピリピリ感が和らぎまろやかになるのは、クースと同じ原理かと想像はできます。
しかし、クースは3年以上寝かせたものに限られています。
でもこれは一週間でできるの?
素焼きの入れ物も、クース造りにはやちむんの甕が適しているから分かるけど、そんな短期間で変わるの??

気になることは試してみないと気が済まないので、早速実験してみることにしました。

この記事は泡盛マイスターのももとが書いてるよ
目次
【1日目】クース(古酒)もどき造り実験開始

まず準備したものはこちらです。
・泡盛(菊之露30度)
・水
・荒焼のやちむん(素焼き)のコップ
・ガラスのコップ
分量は、分からなかったので、グラス1個につき、次の分量にしました。
・泡盛・・・60ml
・水・・・30ml
これで、度数は20度になります。
ちなみに、水割りのアルコール度数は、次の計算式で調べることができます。
(アルコール度(30度の場合0.3)✕アルコールの分量)/全量✕100=水割りの度数
やちむんとガラスのコップを用意したのは、ふたつの味の違いを確認してみたかったからです。
なので、お気に入りのやちむんのコップと、ガラスのコップ両方を使用することにしました。
そして、各コップに泡盛と水を入れ、ラップをして冷蔵庫へ。

一週間寝かせるとのことなので、水はあえて水道水を使いました。
その方が浄水されたものより日持ちするかなと思って。
【3日目】様子を見てかき混ぜる
一週間後まで、放置でも良かったのですが、途中でかき混ぜてみることにしました。
本物のクース造りでも、甕で造る場合3年間仕舞いっぱなしは良くなくて、空気に触れさせたりしないといけないので、私も3日目でラップを取って、かき混ぜてみました。
味見をしてみたい衝動にかられましたが、出来あがるまで我慢です(^^;
【7日目】クース(古酒)もどき出来上がり
とうとう一週間経ちました。
当たり前ですが、一週間くらいでは見た目の変化は特にありません。
いよいよ試飲です。
味を比べるために、一週間寝かせた素焼きとガラスの他に、今作ったばかりの同じ分量の水割りも用意しました。
テイスティングするために、冷蔵庫にあったものは常温に戻します。
クース(古酒)もどきを試飲してみる

それぞれの味を紹介するね!
作ったばかりのもの

想像どおりですが、いつも飲んでいる菊之露の味です。
安定の美味しさです。
もともと菊之露は、甘味も感じられ飲みやすい泡盛なので、このままでも充分美味しいです(^^
一週間寝かせたガラスのコップ

先程作ったばかりのいつもの菊之露の味に近いですが、少し違います。
ちょっと冷蔵庫臭が移ったのかなぁ(^^;
ラップでなく、もっとキッチリ蓋の閉まる容器がベストですね。
味は作ったばかりのものよりは、力強さが弱まってるような感じです。
一週間寝かせたやちむん(荒焼)のコップ

これは、全然違うと一口飲んで分かりました!
確かに角が取れて丸くなっています。
そして、味もやちむんの成分が溶け込んでいるのか、少し石っぽい味と、ナッツ系のまったりした香りが鼻に抜ける感じがしました。
そもそも古酒は、水を後から入れて造るものではないし、味もいろいろな条件により変わってくるので、今回作ったものが古酒の味と言うわけではありませんが、まろやかになることは間違いないようです。
クース(古酒)もどきを作ったまとめ
夏休みの自由研究みたいな実験でしたが、それぞれ味の違いが分かって面白い実験でした。
実験結果の結論をまとめると、
「クースの足元にも及ばないけど、味は変わってまろやかになる」です。
今回、菊之露という比較的飲みやすい泡盛を使いましたが、もっと飲みづらい昔ながらの泡盛に近いものを使用した方が分かりやすかったかなと思いました。
この実験で一週間寝かせると、まろやかになることは分かりましたが、私個人的には飲みやすくするために冷蔵庫で寝かせることは、もうしないかな~という感じです(^^;

一週間も待てないよ~
今時の泡盛は充分飲みやすくなっているし、クースはきちんとクースとして造られたものを味わいたいです。
味の違いはハッキリ分かるので、違いを確かめたいのであれば、やってみる価値のある実験でした。
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