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沖縄の泡盛とやちむんの関係|甕や酒器について

泡盛とやちむんの関係

今回は泡盛とやちむんの関係について紹介します。

泡盛は沖縄を代表するお酒、やちむんは沖縄の方言で焼き物のことを言います。

泡盛とやちむんは琉球王国時代から深い関係があります。

現在の泡盛はビンや紙パックに入って売られていますが、では王国時代には、、??

そう、などのやちむんに入れられていました。

しかも、甕は現在でもクース(古酒)造りなどでも利用されています。

今回は、そんな深い繋がりを持つ、泡盛とやちむんについてです。

ももと
ももと

泡盛マイスターのももとが紹介するよ!

やちむんの歴史 沖縄の焼き物 2大名所の誕生について
この記事で分かること

■泡盛の甕について

■やちむんの種類について

■古酒造りの甕について

■泡盛の酒器について

昔はやちむんの甕が泡盛を入れるコンテナだった

泡盛の甕
シュロが巻かれた甕

沖縄では古くから泡盛とやちむん(焼き物)は深い関係にありました。

琉球王国時代、泡盛は王府が管理する貴重な輸出品でしたが、泡盛を入れる容器は何を使っていたのでしょうか?

今のようにビンもコンテナもありません。

昔はやちむんの甕(陶器)に入れて国外へ運んでいたのですね。

沖縄で陶器作りが盛んに行われるようになったのも、泡盛の容器を作るためと言われています。

また、現在でも泡盛の甕の周りにシュロが巻かれていますが、これは運ぶ際の衝撃を和らげるためとも言われています。

泡盛とはどんなお酒?泡盛の歴史から基本情報を泡盛マイスターが解説します

やちむんの上焼(ジョウヤチ)と荒焼(アラヤチ)

やちむんは上焼(ジョウヤチ)荒焼(アラヤチ)に分けられます。

上焼と荒焼の特徴は以下のとおりになります。

やちむんの上焼

上焼は、釉薬(うわぐすり)を塗って焼いたもので、ツルツルとした光沢のある陶器です。

主に食器や花瓶などの小物に多いです。

やちむんの荒焼

荒焼とは、南蛮焼きとも言われ、釉薬を掛けずに焼いたものです(素焼き)

主に水を溜める甕や、泡盛の甕など大きなものが中心です

泡盛の容器として使われていたのは、やちむんの荒焼(アラヤチ)の方になります。

ももと
ももと

古酒造りに適しているのは荒焼だよ。

古酒造りのための甕

泡盛は伝統的に長期貯蔵酒(古酒)を尊ぶ習慣があり、琉球王国時代から古酒は造られていました。

また、古くから「泡盛の古酒造りには、南蛮甕が最良」とされてきました。

泡盛は、ステンレスのタンクや売られているビンでも熟成し、3年以上経てば古酒(クース)になるのには変わりありません。

ですが、中でもでの熟成は、他の容器よりも泡盛の熟成速度や酒質が変わると言われています

古酒(クース)造りに適した甕

泡盛の甕
荒焼の甕

古酒造りには、まず良い甕を選ぶことから始まります。

良い甕の特徴

■釉薬を掛けていない荒焼(アラヤチ)の甕

■土の成分に熟成を促進させる金属成分(鉄・マンガン・マグネシウムなど)が程よく入っている

■強く焼き締まり(キーンとした金属音やこげ茶色)、漏れのないこと

■甕首長さが4~5cmで変形していないもの

■異臭のしないもの

もし、甕でクースを造ってみたいと思う場合は、なるべく上記の特徴を備えた甕を選ぶようにしてくださいね。

さすがに土の成分まで調べるのは難しいと思いますが、音や色や形などは見た時に確認できますよね(^^

ももと
ももと

赤っぽいのは焼きが甘いから避けた方がいいよ!

泡盛の甕熟成について

泡盛の古酒造りに甕が適していると言われる理由は3つあります。

①甕は通気性があるため、酸素が通い酸化促進されること

②金属成分が溶け出し、熟成速度が他の容器より早い

③甕特有の香り(甕香)が品を良くする

その反面、手間をかけずに放置すると劣化しやすい欠点もあります。

よく「古酒を育てる」という表現を使いますが、まさに手間暇かけて育てないと美味しいクースにはならないのですね。

そういう意味では、甕での古酒造りは少し上級者向けかもしれません。

ももと
ももと

初心者にはビンのままのクース造りをオススメしているよ

泡盛の酒器

泡盛とやちむんの関係は甕だけではありません。

やちむんには泡盛を入れる様々な酒器があるので、ここではよく見る代表的なものを紹介します。

カラカラ

シーサーのついたカラカラ
カラカラ(光沢のある上焼)

カラカラは沖縄で生み出された酒器で、やや平たく丸みを帯びた胴体に、すっと伸びた注ぎ口がついているのが特徴です。

容量は1~2合のものが多いです。

空になったものを振るとカラカラと音がした」と言う説がありますが、実際に音が鳴るものはあまりないように思われます。

以前、音が鳴るように作られているやちむんがあったのですが、それがカラカラだったのか記憶が定かではないです(^^;

抱瓶(だちびん)

抱瓶
抱瓶

中国や朝鮮の影響を受けて、沖縄で発達した携帯用の酒器です。

腰にフィットさせるため、カーブを描いた形が特徴です。

左右の耳に紐を通して、肩や腰に掛けて持ち運べるようになっています。

現在は酒器というよりは、飾りの置物や花瓶として使用されることが多いです。

ユシビン

ユシビン
ユシビン/引用元:壺屋焼物博物館HP

結納の席で使用されるとても高級な酒器です。

「ユシ」は沖縄の方言の「かりゆし」に通じる言葉で、おめでたいことを意味しています。

祝い事のある家に、ゆしびんに泡盛を詰めて贈り、受け取った方は中身を別の容器に移し替えて、ゆしびんは贈り主に返却したそうです。

チブグヮー

チブグヮー
チブグヮー

貴重な古酒や度数の高い泡盛を飲むのに使用されるおちょこの様なものです。

香りを楽しむために上が開いた形になっています。

泡盛とやちむんのまとめ

以上のとおり、泡盛とやちむんは切っても切れない関係があります。

泡盛を飲む際、琉球ガラスもいいですが、カラカラやチブグヮーを使用するのも、また雰囲気が変わり味わいも違ってくるかもしれませんね(^^

壺屋通りやちむんの里でやちむんを探すのも楽しいので、ぜひお気に入りのやちむんを見つけて、泡盛を飲んでみてくださいね。

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