
雄川の滝はがっかりと言っている人がいたけど、実際はどうなのかな?
大河ドラマ「西郷どん」のオープニング映像で使用された鹿児島の雄川の滝は、エメラルドグリーンの滝つぼが「息をのむ絶景」として有名です。しかし、中には「がっかりした」「写真と全然違った」という声があるのも事実。
なぜ、賛否両論に分かれるのでしょうか?
本記事では、「がっかり体験」をした人の理由と、あなたが最高の景色に出会うために行く前に知っておくべき情報と秘訣を伝えします。
駐車場からの道のりや最適な所要時間まで徹底解説するので、ぜひ最後まで読んで最高の絶景を体験してください!
- 雄川の滝ががっかりする理由
- 雄川の滝について知っておくべき情報
- がっかりしないための準備

この記事は宿泊を伴う旅行に年5~6回行く、旅行好き主婦のももとが書いています。
目次
雄川の滝が「がっかり」と感じる理由

雄川の滝を訪れて「がっかりした」と感じる人がいる理由としては、主に以下の5つの点が挙げられます。
- 悪天候による濁り
- 上流の水力発電所の放水
- 写真とのギャップ
- 遊歩道の移動と所要時間
- 混雑していてがっかり
悪天候による濁り
大雨や台風の後は、上流からの土砂や濁流が流れ込むため、水が濁ってしまうことがあります。このために「雄川の滝はがっかり」と感じることもあるでしょう。
特に雨が降った直後などに訪れると、写真などで見たエメラルドグリーンではなく、茶色く濁った水になっていることがあり、これが期待とのギャップにつながりやすいです。
上流の水力発電所の放水

雄川の滝の上流には水力発電所があり、その発電状況による放水量の違いが、滝の水量に影響を与えることがあります。発電のために大量に放水されている場合は迫力が増しますが、放水が少ない場合は水量が減り、滝の流れが細くなってしまうことがあります。
実際に筆者が行った時には、ちょうど放水が行われていて画像のように迫力ある滝の姿を見ることができました。
写真とのギャップ
テレビやポスター、SNSなどで見る雄川の滝の写真は、最も水が美しく見えるタイミングや、一般の観光客が立ち入れない場所からプロが撮影したアングルが多いです。
特にドローンなどでの撮影の場合、滝つぼを真上から捉えたような美しい写真は、実際に見学できる展望所からの景色とは異なります。
メディアで紹介される「秘境」「絶景」といった言葉から期待値が非常に高くなり、実際に自分の目で見たときに「思ったほどではなかった」と感じてがっかりしてしまうことがあります。
滝までの遊歩道の移動時間

滝つぼまでは、駐車場から整備された遊歩道を歩く必要があります。
遊歩道は歩きやすいように整備されていますが、アップダウンや段差があるため、体力に自信がない方や歩き慣れていない方には少し大変に感じる場合があります。
片道1.2km、往復で1時間以上かかるため、特に暑い時期などは「苦労して歩いた割には…」という気持ちになる人もいるようです。
実際に筆者も、駐車場から滝までこんなに歩くと思ってなかったので、一瞬行くのを躊躇いました。
混雑していてがっかり

雄川の滝が「混雑していてがっかり」な理由として、展望デッキの定員が30人と少ないことが挙げられます。
遊歩道を苦労して歩いた終点の展望スペースはあまり広くないため、観光客が多い日はデッキに上がるのに待ち時間が発生したり、デッキ上も人でごった返して落ち着いて滝の絶景を鑑賞したり、納得のいく写真を撮ったりすることが難しくなります。
このため、秘境感を期待していたのに現実的な混雑に直面し、がっかりしてしまいます。
雄川の滝でがっかりしないために知っておくべき情報と準備

- 入場料
- 所要時間
- 駐車場
- 雄川の滝のロケ地
- 心霊スポット
- 雄川の滝への行き方
- 雄川の滝へ行く準備
雄川の滝の入場料
雄川の滝では、令和6年(2024年)7月1日から「利用者負担制度(入域料)」が導入されています。
現在の入場料(入域料)は以下の通りです。
料金 | |
---|---|
大人(中学生以上) | 300円 |
小学生 | 150円 |
未就学児(幼児) | 無料 |
雄川の滝の所要時間

雄川の滝の所要時間は、往復で約1時間〜1時間半を目安にすると良いでしょう。
これは、駐車場から滝つぼの展望デッキまでの遊歩道(片道約1.2km)の往復時間に、滝つぼでの写真撮影や鑑賞にかかる時間(15〜30分程度)を加味した時間です。遊歩道にはアップダウンがあり、場所によっては苔が生えているところもあるので、歩きやすい靴での散策をおすすめします。
雄川の滝の駐車場
雄川の滝には、滝つぼへの遊歩道入口付近に約70台収容の無料駐車場があります。
通常は無料で利用できますが、観光客の多い時期や時間帯(特に午前中)は混雑することがあり、満車になる可能性もあります。筆者は9月の3連休の午後に行きましたが、ほぼ満車に近い状態でした。
余裕を持って到着するか、混雑を避ける時間帯の訪問がおすすめです。
「キングダム」と「西郷どん」のロケ地
雄川の滝は、NHK大河ドラマ『西郷どん』と、映画『キングダム』の撮影地として使われています。
NHK大河ドラマ『西郷どん』では、オープニング映像に使用され、エメラルドグリーンの滝つぼが全国的に有名になりました。
また、映画『キングダム』では、ロケ地の一つとして使用されました。美しい断崖と渓谷の景観が、作中の舞台の雰囲気を演出しています。
これらの作品のロケ地になったことで、雄川の滝は「秘境」から一躍、多くの観光客が訪れる人気スポットとなりました。
雄川の滝は心霊スポット?
雄川の滝自体が、一般的に広く知られているような有名な心霊スポットとして語られることはほとんどありません。
しかし、滝や渓谷といった自然の奥深い場所は、古くから神聖な場所であると同時に、人里離れた場所で事故や不幸な出来事があったという伝承が残りやすい側面もあります。
筆者調べでは雄川の滝について直接的な怖い話は見当たりませんでしたが、一般論として、自然の中で発生する水難事故や、昔の時代には身投げ(自殺)の場所になっていたという話は、他の場所の滝や深い淵について語られることがあります。
雄川の滝を訪れる際は、心霊的なものよりも、遊歩道の滑りやすさや、悪天候時の立ち入り禁止といった、自然の危険に注意して楽しむことが重要です。
雄川の滝への行き方
雄川の滝への主なアクセス方法は、車またはフェリーを利用するのが一般的です。公共交通機関のみでのアクセスは難しいため、車(レンタカー)の利用が推奨されます。
主要なルートは以下の通りです。
1.鹿児島市内・指宿方面からのアクセス(推奨ルート)
鹿児島市内から大隅半島へ渡るために、フェリーを利用するのが便利です。
① フェリーなんきゅう
山川港(薩摩半島・指宿市)から根占港(大隅半島・南大隅町)までフェリーで約50分。
フェリーに車を乗せて移動できます。
② 根占港から雄川の滝へ
根占港から雄川の滝の駐車場まで、車で約15分〜20分です。
駐車場から滝つぼの展望所までは、遊歩道を徒歩で約20分(片道約1.2km)歩きます。
2.鹿児島空港方面からのアクセス(陸路)
鹿児島空港から、東九州自動車道を経由し、南大隅町方面へ車で約1時間45分ほどかかります。
Googleマップで「雄川の滝」と検索すると、滝の真上にある「上流展望所」を案内される場合があります。必ず滝つぼに続く遊歩道入口の駐車場を目指すため、Googleマップには以下の住所または名称を入力することをおすすめします。
住所: 鹿児島県肝属郡南大隅町根占川北
名称: 雄川の滝 駐車場 下流側
※駐車場から滝つぼへ向かう道は一部狭い箇所があるため、運転にはご注意ください。
雄川の滝でがっかりしないための準備

雄川の滝を快適に楽しむためには、以下の準備をおすすめします。
- 歩きやすい靴:駐車場から滝つぼまで片道1.2kmの遊歩道を歩くため、スニーカーなどの歩きやすい靴は必須です。
- 飲み物・タオル:特に夏季は熱中症対策として持参しましょう。
- 天候対策:水の色は晴天時に最も美しく見えます。また、雨天時は遊歩道が閉鎖される場合があるので、事前に現地の天候を確認してください。
雄川の滝はがっかり?まとめ
雄川の滝は、天候と水力発電所の状況という運の要素が絡みますが、条件が揃えば息をのむようなエメラルドグリーンの絶景が待っています。
がっかりを避けるには、訪問前の天気予報チェックと歩きやすい靴が鍵です。約1時間の散策も醍醐味の一つ。準備万端で、秘境の神秘的な美しさを体感しに行きましょう!